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外付けブラインドのススメ!

外付けブラインドのススメ!

2019年11月17日

『家の作りやうは、夏をもってむねとすべし・・・』と吉田兼好の有名な言葉がありますが、日本では昔から夏の暑さ対策を基本に家づくりをすることが重要なことだと考えられてきました。

日本の夏は年々暑くなってきていて8月の温度を比べてみると50年で1℃、100年で2℃上がっています。また近年では9月末ぐらいまで暑さが続くことも珍しくありません。

日差しのほとんどは窓からの侵入により室内に熱が入ります。窓周辺にテラスやベランダなどがあると、反射熱も加わって熱された空気は窓近くで60℃にもなると言われています。

夏を快適に過ごすにはできる限り熱を室内にいれないようにし、日射遮蔽をします。室内の温度上昇をゆるやかにできれば省エネルギーにもつながります。

外付けブラインドと内付けブラインドどちらがいいの?

資料:三共アルミ

上記の資料のとおり、外付けブラインドと内付けブラインドで比べてみると外付けブラインドの方が室内に入ってくる日射量が半分以下となり遮熱効果がかなり高いのがわかります。

外部に取り付ける遮蔽物の種類によっては室内の日射侵入率の数値は多少変わりますが、外部に遮蔽物を取り付けることで快適に過ごすことができます。

種類

(簾)すだれ

簾は昔からある手法で、主な素材は細く割った竹とヒモで編みます。

軒に吊るすことで、室内に差し込む直射日光を遮り外からの視線を見えにくくするものです。

軒の出がないとろには取り付けできないため、家の形によっては使用できず、最近では減少傾向にあります。

近年では外部ではなく室内側にカーテンレールを利用して取り付けることや、インテリア重視で和モダンの空間演出する場合などに使用されています。

(葦簀)よしず

葦簀は水辺に生える葦をシュロ糸でつなげて完成させます。

暑さをしのぐため窓の外に立てかけて使うため、平屋には設置しやすく2階建ての場合はベランダ部分以外には使用できません。

台風時には収納しておくなどの手間は必要ですが安価で手軽に設置でき、風通しがいいのが特徴です。


(グリーンカーテン)

つる性の植物をプランターで育てます。ゴーヤやヘチマが一般的です。植物なので家の見え方も綺麗で心がやすらぎます。 手入れや水やりなどの手間がかかり、台風時には対処できない場合もあります。また設置する場所も限られます。

(オーニング)

いわゆるテントで店舗によく用いられます。見た目は印象的で手動式とハンドル式があります。

多種多様な生地があり、家を印象的に見せることができます。

資料:teijin

(ブラインド)

電動式と手動式があり、手動式の方が安価ですが室内に大きなハンドルが設置されます。また利便性も劣るため電動式がおすすめです。

取り付ける場合は意匠に影響する場合があるので設計と同時に進めます。

価格は高価ですが、遮熱効果も高く室内のカーテンなど取り付けしなくてもいいので室内側がスッキリします。

資料:オスモ(ヴァレーマ)

(ロールスクリーン)

DIYで施工するものと、メーカーに依頼して取り付けるものがあります。

DIY用は簡単に取り付けられるものが多く簡易的に使うには便利です。

メーカーでの取り付けは下地を入れた外壁に直接施工するのでしっかり設置できるのが利点です。(窓枠に取り付けるタイプもあります)

ロールスクリーンの生地は遮熱効果の高いものが多く色も豊富です。台風時には素早く巻き取りができるなど簡単に収納ができ手間がかかりません。

また室内から外部景観もみえるので圧迫間がなく、意匠的にもシンプルでどんな家にも合う利点が多い商品です

資料:YKK(アウターシェード)

まとめ

省エネルギーの観点からも外部の遮熱はすごく大切です!

ブラインドを取り付ける場合は意匠などに影響するので必ず設計段階で考えます。

ロールスクリーンを取り付ける場合は、外壁によっては取り付けられない場合もありますので、先に外壁に下地と必要な金具は取り付けておきましょう。

冬を温かく夏を過ごしやすくするために、高断熱、高気密、夏の遮熱をセットとして取り入れることをオススメします。