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玄関床材の種類

玄関床材の種類

2019年10月4日

玄関は家の見た目を大きく印象づける場所です。お客様を迎える大切なところでもあり、毎日家族が使用する場所でもあります。

アプローチから玄関、そして内部空間につながる、ちょうど外と内の中間地点。玄関の床は家のイメージを大きく決定づける重要な役割があります。

意外と知られてない素材の特徴や、メンテンスをご紹介したいと思います。

1.床材の種類

・モルタル仕上げ

・洗い出し

・タイル貼り

・石貼り

□モルタル仕上げ

・特徴

目地がなく平滑な仕上げ(金鏝仕上げ)シンプルでカフェなど店舗のような雰囲気が演出できます。

水分を含みやすいので冷えるなどの欠点や乾燥収縮によるひび割れはさけられません。

自然に入ったひび割れなので、あじととらえられる方にはお勧めです。

またカラーを混ぜた色モルタルや墨を混ぜる墨モルタルもありバリエーションも豊富です。

・種類

表面仕上げ

金鏝仕上げ  ・・・スベスベした素材 仕上げにムラがあり玄関の仕上げ材として使われる。

刷毛引き仕上げ・・・滑りにくくするためで凸凹をつけた素材。傾斜地に使われ、主には外構に多くみられる。

(メリット)

シンプルな仕上がり

合わせやすい

雰囲気がある

ビー玉をいれるなどアレンジできる。

風合いがある

比較的簡単に仕上がる

安価

(デメリット)

水分が多い

収縮によるひび割れ

汚れがとれにくい

滑りやすい

※『セメント』『コンクリート』『モルタル』の違い

(セメント)

セメントは石灰石、粘土などを粉末に砕いた粉状のものでモルタルやコンクリートの原料

(モルタル)

セメント1:砂3+水を混ぜて練ったもの

(コンクリート)

セメント1:砂3:砂利6+水を練ったもの

・使い方

モルタルはコンクリートの仕上げ材や接着剤の代わりに使用され、きめが細かく仕上り綺麗。

強度とは関係はなくクラックがはいることも。

コンクリートは強度があるため駐車場や住宅の基礎に使用されます。施工時には型枠が必要。

□洗い出し仕上げ

・特徴

モルタルに石を混ぜて塗り固まる前に水洗いをして石を見えるように仕上げます。

さまざまな遺影を混ぜこむことで自然な表情になり味わいのある玄関が生まれます。

和風に合うようにおもわれがちですが、

石の色は赤、ピンク、茶色、白、青、黒、グレーなど、色が豊富で

石の大きさや形を変えることでどんな感じにもあわせやすく、柔軟性をもちあわせている材料です。

綺麗に仕上げるには技術や経験が必要で、職人さんの力量しだいで雰囲気が変わります。

・種類

大磯石、御影石、那智石など

□タイル仕上げ

・特徴

タイルは土またはその他の無機質原料を形成高温で焼成された厚さが40mm未満の不燃材で

装飾や保護のため仕上げ材としてもちいられます。

湿式押し出し成型またはプレス成型によるもの釉を施した施釉タイルと無釉タイルがあります。

多く表面の仕上げ、色、など豊富で住宅の玄関に使われる一番多い材料です。

またタイルには目地が必要で目地の役割としては製品の寸法誤差や施工誤差調整、下地の動きなどから緩衝材としてタイルを守る役割があります

・サイズ・その他

住宅に使用される主な大きさは300角・200角・150角・100角などあります。

貼り方によっても印象を変えることができます。

物などを落下した場合は割れることもありますが比較的ひびなど入りにくく、掃除もしやすい材料。金額は種類によってかなり巾があります。

タイル大きさ一例

・種類

(陶器質)素地は多孔性で吸水性が大きく、たたくと濁音を発する

(磁器質)素地は透明性があり緻密で硬く、吸水率が低い

(石器質)磁器ほどではないが素地は固く吸水性は少ない

(その他)セラミックやテラコッタなど。

※玄関に使われているのは主に磁器質タイル

□石貼り

特徴

石は、自然の風合いは表面の仕上げによっても表情が異なるのが特徴でたいへん高級感があります。

仕上げ方法はさまざまで研磨することによって光沢を引き出すこともできます。

性能面では耐火性、耐熱性、耐久性が高いのが特徴です。

また製品の寸法誤差や施工誤差調整のため目地材は必要になります。

・建築に使用する石の種類

花崗岩・・・建物の外部に使用される。御影石など。

大理石・・・やわらかく主に内部に使用。装飾性あり。(酸に弱い)

砂岩 ・・・酸に強く、主に敷石や花壇に使用、インド産が中心ブラウン系やわらかい雰囲気

石灰岩・・・ビルの内装や石垣に向いている

安山岩・・・硬い石室耐久性あり一般的住宅に多く使用される

粘板岩・・・屋根材、床材に使用される。

・石の仕上げ方法

研磨仕上げ ・・・本磨き、水磨き

粗面仕上げ ・・・ジェットブラスト、サンドブラスト

たたき仕上げ・・・ビシャン、小たたき

割れ肌   ・・・割り放し

2.掃除

使い方や選択する材料に汚れ方はさまざまですが

白や黒色の床は土埃などの汚れが目立ちます。

単色ではなく材料に表情や変化があるものや

グレーや茶系の中間色を選択すると掃除が簡単にできます。

掃除の手順

  • ほうきで掃く・・・おおまかな汚れをとりのぞく
  • 掃除機をかける・・・細かいよごれとりのぞく
  • 水洗い・・・ブラシであらう
  • 雑巾でふく

※水洗いには注意

木製巾木や木製玄関ドアがある場合は水がつくと水ジミがつくため

雑巾拭きで仕上げます。

現代では玄関の使い方は間取りによってさまざまです。

リビングと一体になっている玄関や家族とお客様の導線をわける玄関、収納が広い玄関など。

個々の空間の特徴をいかし外観とのバランスやメンテナスも含め納得のいくものを選択するといいでしょう。